洞不全症候群について

● 心臓の「時計」が壊れる病気です

心臓のリズム(拍動)をコントロールしている「洞結節(どうけっせつ)」という場所があります。これは、いわば心臓の「ペースメーカー(時計)」です。

洞不全症候群は、その洞結節の働きが弱くなることで、心臓がうまく拍動しなくなる病気です。

● 主な症状

  • 脈が遅くなる(徐脈)
  • 脈がときどき止まる
  • 意識が遠のく、気を失う(失神)
  • めまい・ふらつき
  • 疲れやすい、息切れ
  • ときに、脈が速くなったり遅くなったりを繰り返すこともあります(徐脈頻脈症候群)

● 原因

  • 加齢(高齢になると洞結節の働きが弱くなる)
  • 心臓の病気(心筋症、弁膜症、心筋梗塞など)
  • 一部の薬(β遮断薬、Ca拮抗薬など)による影響
  • 心房細動との関連があることも

● 診断

  • 心電図で異常な脈のリズムを確認します
  • 発作がときどきしか出ない場合は、ホルター心電図や携帯型心電計を使うこともあります

● 治療法
薬では根本的に治せないことが多いです

  • 徐脈に対しては薬での治療が難しく、根本治療はペースメーカーの植え込みです
  • 脈が速くなるタイプ(頻脈)もある場合は、抗不整脈薬とペースメーカーを併用することもあります

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